[シンガポール 27日 ロイター] - 27日アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。ロシアの供給削減計画が価格を下支えする一方、世界的なインフレリスクの高まりや米国の原油在庫増加が重しとなっている。
0114GMT(日本時間午前10時14分)時点で米WTI先物は0.04ドル(0.05%)高の1バレル=76.36ドル。北海ブレント先物は0.02ドル(0.02%)安の83.14ドル。
ロシアは3月に西部の港からの原油輸出を前月比で最大25%削減する方針。当初は3月に5%の減産を行うとしていた。
米原油在庫が2021年5月以来の高水準にあり、先週公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で追加引き締めが示唆されたほか、ドルが先週1週間で大きく上昇したにもかかわらず、原油先物はアジア時間序盤の取引で小幅に上昇。その後は上げ幅を縮小した。
OANDAのアナリスト、エドワード・モヤ氏は「原油価格は中国の経済再開や米連邦準備理事会(FRB)がどの程度の米景気後退を引き起こすかについて、より明確な見通しが得られるまで現在の取引レンジを維持したいようだ」と述べた。