[ローマ 25日 ロイター] - イタリアのウルソ経済開発相は25日、欧州連合(EU)による自動車の温室効果ガス排出量規制にブレーキをかけるため、フランスやドイツと連携していきたいとの考えを示した。
メローニ首相を率いるイタリア右派政権は既に、ガソリン車とディーゼル車の新規販売を2035年までに全面禁止するというEUの方針に強烈な反対姿勢を打ち出している。
こうした中でウルソ氏は、EU欧州委員会に対して「現実的で具体的、イデオロギー色のない」気候変動関連の法整備を進めるよう呼びかけ、フランスおよびドイツと手を組み、業界と消費者の負担を和らげたいと説明した。
ウルソ氏は、ドイツのハーベック経済相とはこの問題で20日に話し合っており、3月3日にはフランスのルメール経済・財務相とも会談する予定。「欧州の3大工業国は域内の規制に影響力を行使できる」と強調した。
EUが提示した乗用車の排ガス基準に関する新たな規制案「ユーロ7」と、トラック・バスの排出量削減をさらに進める規制案について、ウルソ氏はイタリアの緩和要求が満たされない限り、同国としては承認を阻止する「決意」だと述べた。