[シンガポール 27日 ロイター] - 中国は昨年、エネルギー安全保障を考慮して新たに106ギガワットの石炭火力発電設備建設を承認した。これは前年比4倍で、2015年以来最大という。27日に発表された調査結果で判明した。
エネルギー・クリーンエア研究センター(CREA)とグローバルエナジーモニター(GEM)によると、1年間で50ギガワットの石炭火力発電設備が中国で着工され、前年と比べ半分以上増えた。22年はプロジェクトの許可から建設に至る進展スピードが並外れていたという。
17年から20年にかけて新規承認が減少していたため、送電網に接続される新しい設備容量は近年減速していたが、電力不足への懸念を背景に今後数年間は回復する見通しとなっている。