[キーウ 3日 ロイター] - ウクライナのシュミハリ首相は3日、ロシアの攻撃によって国内のエネルギーネットワークに大きな被害が出ているにもかかわらず、ウクライナは必要な電力を確保できていると述べた。
記者会見で、冬季にミサイルや無人機(ドローン)による攻撃が相次ぎ、国内のエネルギーシステムの40─50%が被害を受けたと指摘。数百万人が停電に見舞われることもあったが、同盟国からの支援を受け迅速に修理を行い、「ウクライナは現時点で(発電)設備とネットワークの能力を備えている。今後の措置は次に暖房が必要となるシーズンに向けてネットワークインフラを確保することだ」とした。
この対策には、新たな攻撃から発電施設や配電網を守るためのコンクリート製の施設や地下シェルターの建設が含まれるという。
シュミハリ首相はまた、今年は迅速な復興措置に注力すると確約。奪還した領土の地雷除去と家屋や重要インフラの再建がカギを握るとした。
さらに、ウクライナは戦時の課題に対応するための改革を継続するとし、近い将来の人事刷新に関しては否定的な見解を示したものの、ある時点で省庁の数を20から15─16に減らす計画と語った。