[6日 ロイター] - アジア時間6日序盤の原油先物は下落。中国政府が示した今年の経済成長率目標が5%前後と、市場予想の5.5%を下回る控えめな水準だったことが売りを誘った。
北海ブレント先物は0147GMT(日本時間午前10時47分)時点で0.50ドル(0.6%)安の1バレル=85.33ドル。米WTI先物は0.46ドル(0.6%)安の79.22ドル。
5日に開幕した中国の全国人民代表大会(全人代)で李克強首相が示した23年の成長率目標は、昨年の目標(5.5%前後)より低く設定され、市場予想の下限となった。複数の関係筋は最大6%に設定される可能性があると事前に述べていた。
原油相場は主要中央銀行による一段の金融引き締めの影響も受けるとみられる。市場では各中銀による追加利上げが織り込まれつつあるが、昨年からのペース鈍化が期待されている。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は7、8両日に議会証言を行う予定。利上げペース加速が必要かどうかについて質問が出る公算が大きい。