[ロンドン 7日 ロイター] - サウジアラビアのファイサル外相は7日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」諸国による石油生産に関する決定について、グループの合意を反映していると述べた。
アラブ首長国連邦(UAE)がOPEC脱退を巡り内部で討議を行っていると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が3日報じた。ただ、複数の関係筋はロイターに対し「真実から程遠い」として否定している。
ファイサル外相は、OPECなどさまざまな政策分野でサウジとUAEの間に意見の相違があるとするWSJ報道を否定。ロンドンで記者団に対し、「OPECとOPECプラスにおける全ての決定は、全てのパートナー間の非常に広範な対話を通じて行われる。私が目にするあらゆる声明はOPECプラスの全てのパートナーからの公表を前提とした発言に基づいており、そのコンセンサスを反映している」と語った。
また、サウジとUAEの間の溝が広がるという見方も否定。「UAEとサウジの間には非常に、非常に強力で堅固なパートナーシップがある。常に何でも意見が一致しているかと言えば、恐らくそうではないだろう。しかし、意見の隔たりがあるという報道は、匿名の情報源に基づいてしばしば誇張されることが通例だが、この関係の深さを理解していない」と述べた。