[ヒューストン 7日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)のガイス事務局長は7日、中国の今年の石油需要について、新型コロナウイルス関連規制の解除を受けて日量50万─60万バレル増加するとの見通しを示した。
ヒューストンで開かれたエネルギー業界の国際会議「CERAウィーク」で「中国の経済再開を受け、われわれは慎重ながらかなり楽観的だ」と述べた。
また、今年の世界石油需要についてOPECは日量230万バレルの増加を見込んでいるとした。
ロシアの原油生産は底堅さを維持しているとし、中国やインド、トルコなどが買い手になっていると指摘。ロシアのウクライナ侵攻を受けたこうした供給ルートの変化に懸念は抱いていないとし、OPECは国際政治や新たな需要地の出現によって石油の流れが変わるのを過去にも多く見てきたと語った。
OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」がなお存続可能かとの問いには、市場安定のために重要であり、2016年の連携開始から重要な役割を果たしてきたと強調した。