[キーウ 8日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は8日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。黒海経由の穀物輸出に関するロシアとの合意の延長を巡り協議し、同合意の延長が世界の食料安全保障にとり重要かつ必要という見解で一致した。
昨年7月に国連とトルコの仲介によって実現した「黒海穀物イニシアチブ」は11月に120日間延長され、今月18日に期限を迎える。ロシアは延長する前にロシア産農産物輸出への障害を排除する必要があるという考えを示している。
グテレス事務総長は記者団に対し「3月18日に黒海穀物イニシアティブを延長し、目的に沿って黒海を通じた輸出インフラを最大限活用できる条件を整えることの重要性を強調したい」と語った。
ゼレンスキー大統領も、グテレス氏と合意の延長が「世界にとり決定的に必要」であることで合意したと述べた。