[カイロ 8日 ロイター] - オースティン米国防長官がイスラエル訪問で政府要人と9日に行う会談の場所が、ネタニヤフ政権の司法制度改革への抗議デモの影響で変更になり、到着時間もやや後ずれしたと、米政府当局者が明らかにした。
イスラエル国防省庁舎近くで計画されているデモについて懸念があるとしてイスラエル側が変更を要請したという。オースティン氏がイスラエル訪問前に訪れたエジプトで当局者がロイターに語った。
米国防総省によると、オースティン氏の会談場所はイスラエル国防省からテルアビブ空港の近くに変更された。
ネタニヤフ政権が進める司法制度改革に反対する数万人の抗議者は4日に各都市でデモを繰り広げた。抗議活動は9週連続で行われた。
イスラエル軍は一方、7日にパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニン地区で難民キャンプを急襲し、ユダヤ人入植地の兄弟2人を射殺した疑いのあるイスラム原理主義組織ハマスのメンバーなど少なくとも6人を殺害した。
米政府当局者によると、オースティン氏はイスラエル政府要人との会談で、ヨルダン川西岸での「暴力の連鎖」に懸念を示し、イスラエルが状況の沈静化のために取り得る措置について話し合う見通し。