[モスクワ 14日 ロイター] - ウクライナ産穀物を黒海を通じて安全に輸出するための国際合意について、仲介役の国連とトルコは14日、延長に向けた協議は継続中と説明した。120日の合意期間が今週、終了するのを前に、ロシアは期間を60日に短縮した延長を提案、ウクライナは反対している。
国連とトルコを仲介役に昨年7月に締結された国際合意の期間は120日で、昨年11月に延長され再び期限を迎えていた。
タス通信によると、ロシアのグルシコ外務次官は14日、ロシアが13日に期間を半分の60日とすることを提案し、合意が成立したと述べた。
期間を半分にした上で合意をどのように履行するかは現時点で不明。
トルコ国防省は声明で、ロシアが60日延長の支持に同意したと指摘したが協議は今も続いていると述べた。
国連の報道官は、ジュネーブでのロシアとの対面協議は終了したものの、当事者間の「非公式対話」が続いていると説明した。
ウクライナは、延長期間は合意に定めた120日であるべきとの立場。政府高官はロイターに「合意に厳格に従う」と述べた。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、合意はロシアの食料・肥料輸出の障壁に対処していないとの批判を改めて主張した。