[東京 15日 ロイター] - 15日アジア時間序盤の原油先物価格は反発している。石油輸出国機構(OPEC)による中国石油需要予想の上方修正が手掛かり。
0058GMT(日本時間午前9時58分)時点で、北海ブレント先物は0.62ドル(0.8%)高の1バレル=78.07ドル。米WTI先物は0.70ドル(1.0%)高の72.03ドル。14日はいずれも4%以上下落し、3カ月ぶりの安値を付けた。
フジトミのアナリスト、田沢利貴氏は、原油市場は急落を受けて自律反発したと指摘。OPECの中国石油需要見通し引き上げも支援材料となったが、投資家は米国の銀行破綻を受けた金融危機の連鎖を依然として懸念していると語った。WTIが70ドル以上を維持できるかが注目されているという。
OPECは14日に発表した月報で2023年の中国の石油需要予想を上方修正し、前年より日量71万バレル増との見通しを示した。2月には59万バレル増になると予測していた。上方修正の理由として新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)対策が緩和されたことを挙げた。