[11日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅高。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の減産により市場が引き締まるとの見方と、追加利上げが需要を圧迫するとの見方が交錯している。
投資家は今週発表されるインフレ統計や石油在庫統計を待っており、これらが市場に方向感を与える可能性がある。
0004GMT(日本時間午前9時04分)時点で、北海ブレント先物は0.08ドル高の1バレル=84.26ドル、米WTI原油先物は0.11ドル高の79.85ドル。
7日に発表された3月の米雇用統計が労働市場の底堅さを示したことから追加利上げ観測が高まり、原油価格は前日下落していた。
ドル指数が上昇したことも原油市場の重しとなった。
OPECプラスが先週、5月から追加減産を行う方針を表明して以降、原油先物は5%超上昇している。
11日には米石油協会(API)の週間在庫統計が発表される。ロイターのアナリスト調査によると、7日までの1週間の原油在庫は約130万バレル減少する見通し。
また、12日に発表される米インフレ指標は目先の金利見通しを探る材料になるとみられる。