[モスクワ 24日 ロイター] - 中国は4月、バルト海と黒海の港から出荷されるロシア産ウラル原油の購入を増やしており、輸入量は11カ月ぶりの高水準に達する可能性があることが、トレーダーへの取材とリフィニティブEikonのデータで明らかになった。
これらの港で船積みされるウラル原油の中国による購入額は、月初からこれまでに日量約26万5000バレルと、3月の19万5000バレルから増加した。この数字には、洋上で貨物油を積み替える「STS」は含まれていない。
中国はこの他にパイプラインなどを通じロシアから他の油種も輸入している。3月の中国のロシアからの石油輸入は過去最高を記録した。
中国とインドがウラル原油の輸入を競い合っているため、同原油の価格は4月に上昇し、西側諸国が対ロシア制裁のために定めた上限価格を突破した。