[ニューヨーク 24日 ロイター]] - 米ニューヨーク州電力公社のジャスティン・ドリスコル最高経営責任者(CEO)は、今年は天然ガス火力発電からクリーンエネルギーに移行することが同州の電力業界にとって最大の課題になるとの見解を示した。
ニューヨーク州は、2030年までに電力の70%を風力や太陽光、水力などの再生可能エネルギーに切り替え、40年には電力の完全ゼロエミッション(二酸化炭素排出量ゼロ)を実現するという目標を掲げている。
米エネルギー情報局(EIA)によると、昨年時点で同州の発電能力に占めた天然ガス火力発電の割合は約60%だった。
ドリスコル氏はブルームバーグのイベントで、送電の信頼性を維持しつつ天然ガス火力発電所の操業を停止することが今年最大の課題となると指摘。また、同州は気候変動関連目標達成に向けた主要政策として、水力発電能力と蓄電の拡充を目指していると述べた。