[アンカラ 25日 ロイター] - トルコ政府は25日付の官報で、大統領令により5月1日から小麦やトウモロコシを含む一部の穀物輸入品に130%の関税を課すと発表した。
先週、欧州連合(EU)の一部の国は、ウクライナ産の穀物輸入を禁止する方針を示し、それに続く動きとみられている。だが一部のトレーダーは、5月14日の大統領選を前に国内の農業部門を保護することが主な目的との見方を示した。
従来の規制では4月30日まで小麦、大麦、ライ麦、オーツ麦、トウモロコシ、ソルガム(モロコシ)に輸入税は課されていない。
トルコでは5月から小麦と大麦の収穫が始まる。
トルコは2020年後半の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後に、穀物とその他の農産物の輸入税を減額し、1年前に停止していた。