[シドニー 26日 ロイター] - オーストラリア政府は26日、天然ガスの価格上限を少なくとも2025年半ばまで延長することを提案した。
ただ国内への供給を確約する大手生産者や、国内にのみ天然ガスを供給している中小の生産者については、ルールを緩和する。
同国議会は昨年12月、家計や中小企業の光熱費を軽減するため、天然ガス価格に1年間上限を設定する法案を可決。新規のガス卸売契約価格の上限を1ギガジュール当たり12豪ドルとした。
政府はこの価格上限を少なくとも25年7月1日まで延長することを提案した。調査会社エナジークエストによると、昨年第4・四半期の東部沿岸の短期ガス価格は1ギガジュール当たり平均18豪ドル。
天然ガス業界は新規の開発が妨げられるとして上限価格の設定に猛反発したが、ガスを利用する企業や豪州労働者組合は上限設定を支持した。