[東京 1日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米連邦準備理事会(FRB)の利上げに対する警戒感や中国の軟調な景況指数を受け、序盤の高値から下げに転じた。
0009GMT(日本時間午前9時09分)時点で北海ブレント先物7月限は0.55ドル(0.7%)安の1バレル=79.78ドル、米WTI先物は0.54ドル(0.7%)安の76.23ドル。
米商務省が4月28日に発表した3月の個人消費支出(PCE)は前月比変わらず、PCE価格指数は前月から伸びが鈍化した。それでも基調的なインフレ圧力は根強く、FRBは5月の会合で追加利上げを実施する可能性があると予想されている。
ANZリサーチは顧客向けリポートで「FRBのタカ派的なトーンがエネルギー・金属価格を下押しする可能性がある」と指摘した。
一方、中国国家統計局が30日発表した4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2と、3月の51.9から予想以上に低下し、景況拡大・悪化の分かれ目となる50を下回った。
ANZは「強弱まちまちの経済指標を背景に投資家は慎重な姿勢を維持している。一連の統計で先行き不透明感が高まる中、北海ブレントはここ数日、幅広い市場の動向に追随している」とした。