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原油先物は下落、米CPI発表控え慎重ムード

発行済 2023-05-09 10:46
更新済 2023-05-09 10:54
© Reuters. 9日アジア時間の原油先物は下落している。写真は、米テキサス州の戦略的備蓄基地の原油タンク。2016年6月9日に撮影。(2023年 ロイター/Richard Carson)

[東京 9日 ロイター] - 9日アジア時間の原油先物は下落している。4月の米消費者物価指数(CPI)統計の発表を10日に控え、慎重ムードが広がっている。

0005GMT(日本時間午前9時5分)時点で北海ブレント先物は0.31ドル(0.4%)安の1バレル=76.70ドル。米WTI先物は0.23ドル(0.3%)安の72.92ドル。

© Reuters. 9日アジア時間の原油先物は下落している。写真は、米テキサス州の戦略的備蓄基地の原油タンク。2016年6月9日に撮影。(2023年 ロイター/Richard Carson)

原油は先週は大幅に下落したが、世界最大の石油消費国である米国の景気後退懸念が和らいだほか、需要懸念による原油の3週間にわたる下落は行き過ぎとの見方が一部で浮上、5日と週明け8日は上昇した。

OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「原油は極めて売られ過ぎており、ウォール街が連邦準備理事会(FRB)の年内利下げを確信している限りは安定した状態が続く」とした。

山火事が発生しているカナダのアルバータ州が週末、非常事態宣言を出したことも、原油価格の支援材料になっている。山火事の影響で、カナダの生産量の3%超に相当する、1日当たり少なくとも28万バレル(石油換算)分のエネルギー生産が失われた。

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