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原油先物が上昇、ショートカバーで 米債務上限問題で上値抑制

発行済 2023-05-12 10:45
更新済 2023-05-12 10:55
© Reuters. 12日アジア時間序盤の原油先物は上昇している。写真は、米テキサス州の戦略石油備蓄用の原油タンク。2016年6月9日に撮影。(2023年 ロイター/Richard Carson)

[東京 12日 ロイター] - 12日アジア時間序盤の原油先物は上昇している。週末に向けショートカバーの動きが活発化した。ただ、米国の債務上限問題を巡る不透明感や地方銀行危機に対する警戒感から上値は抑制されている。

0051GMT(日本時間午前9時51分)時点で、北海ブレント先物は0.36ドル(0.5%)高の1バレル=75.34ドル。米WTI原油先物は0.41ドル(0.6%)高の71.28ドルで推移。ここ2営業日の約3─4%の下落から回復した。

© Reuters. 12日アジア時間序盤の原油先物は上昇している。写真は、米テキサス州の戦略石油備蓄用の原油タンク。2016年6月9日に撮影。(2023年 ロイター/Richard Carson)

週間ではこれまで3週連続で下落していたが、今週はほぼ横ばいの水準。

米戦略石油備蓄(SPR)の補充を巡る憶測が、相場を下支えるとの指摘もある。

米エネルギー省のグランホルム長官は11日の下院公聴会で、備蓄売却を来月完了した後、補充を開始する可能性があると説明した。政権は、原油価格が一貫して1バレル=67─72ドルかそれ以下になった場合、SPR向けに買い戻す方針を示している。

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