[シンガポール 15日 ロイター] - 15日アジア時間の原油先物は下落している。石油輸出国機構(OPEC)プラスの減産と米戦略石油備蓄(SPR)の補充開始を巡り供給逼迫観測があるものの、米中の燃料需要に対する懸念が下押し要因となっている。
0130GMT(日本時間午前10時30分)時点で、北海ブレント先物は0.43ドル(0.6%)安の1バレル=73.74ドル。米WTI原油先物は0.37ドル(0.5%)安で69.67ドル。
両先物は先週4週連続の下落となり、週間では昨年9月以来の長期下落となった。6月のデフォルト(債務不履行)リスク増大で米経済が景気後退(リセッション)入りすることへの懸念が背景。
またCMCマーケッツのアナリスト、ティナ・テン氏は「中国の経済再開の進捗が不安定なため、石油価格は需要見通しが鈍く、依然として圧力を受けている」と述べた。米国の銀行破綻も市場の動揺を招いているという。