[東京 6日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 122.42/44 1.1066/70 135.48/52 午前9時現在 122.48/50 1.0993/97 134.59/63 NY午後5時 122.71/78 1.1104/09 135.41/45
午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高 の122.42/44円だった。早朝、ギリシャ国民投票の結果を受けて122円を割り 込んだ後、正午にかけてじり高推移となった。午後には株価の下げが強まってドル/円も 弱含んだが、午後3時前にギリシャの財務相が辞任の意向と伝わると値を戻した。
ギリシャの国民投票で財政緊縮策の受け入れ反対が多数となり、早朝はリスク回避姿 勢が強まった。オセアニア市場でドル/円は121.70円まで下落し、5月26日以来 の安値をつけた。ただ、その後は下げが続かず、正午にかけてじりじり値を上げる展開と なり、早朝の下落分をほぼ取り戻した。
市場では「午前7時頃にドル円、クロス円が戻り出したので、個人投資家が買ったの ではないか」(邦銀)との見方が出ていた。また、中国の上海総合株価指数がプラス圏で 推移したことも支援材料になったとみられる。
正午にかけて、比較的落ち着いた相場展開となったが、欧州市場の株式市場や債券市 場の動向によって変動する可能性もあるとして警戒されていた。
日経平均株価の下落幅が後場に入って一時500円超と拡大する中で、ドル/円もじ りじり値を落としたが、底堅さも意識された。欧米市場の動向次第では「121円ちょう ど付近への下押しはあり得る」(同)と警戒する声も出ていた一方、121円台では国内 勢の買い意欲が観測されていた。
<ギリシャ財務相の辞任表明でユーロ上昇>
午後のユーロは小動きとなり、市場では「ギリシャ国民投票の結果を踏まえた相場は 、アジアではいったん終わった」(国内金融機関)として、目先は欧州の株価や債券市場 の動きを見極める展開に移ったとの指摘が出ていた。 欧州では政治サイドの動きもまだ流動的との見方から「ユーロショートを本格的に作 りにいくような空気でもない」(同)との声も出ていた。
午後3時前、ギリシャのバルファキス財務相が辞任を表明したと伝わり、ユーロは一 時1.1089ドルまで上昇した。ユーロ/円も上昇し、ドル/円も押し上げられた。 同財務相は、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の一部メンバーに歓迎されてお らず、辞任することでチプラス首相がユーロ圏諸国と合意しやすくなるとの見解を示した 。