[東京 17日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続落。米中の経済指標が予想を下回ったのに続き、米原油在庫が予想外に増加し、需要を巡る懸念が高まった。
0005GMT(日本時間午前9時05分)時点で、北海ブレント先物は0.29ドル(0.4%)安の1バレル=74.60ドル。米WTI原油先物は0.32ドル(0.4%)安の70.55ドル。
市場筋によると、米石油協会(API)の週間在庫統計(12日までの週)では原油在庫が約360万バレル増加した。ロイターがまとめたアナリスト7人の予想は90万バレル減だった。
米商務省が16日発表した4月の小売売上高は前月比0.4%増と、伸び率が予想の0.8%を下回り、米経済を巡る懸念が高まった。
OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「世界経済の見通しには疑問符が多く、エネルギートレーダーに原油を買う自信を与えていない」と述べた。
中国の4月鉱工業生産と小売売上高も予想を下回り、景気回復の勢いがさえないことを示唆した。