[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)が出資するEITローマテリアルズのベルント・シェーファーズ最高経営責任者(CEO)は、EUが中国やその他の国への重要原材料の依存度を下げるという目標を達成するには、資金調達の急拡大と迅速な許可が必要と指摘した。
EUは重要原材料法案に基づき、2030年までに必要量の10%を域内で採掘、15%を域内生産のリサイクル原料を活用、40%を域内で加工する目標を掲げている。
また、65%以上を単一の第三国に依存してはならないとしている。
同氏は、30年に域内需要を満たすことは困難とする一方、「投資を加速し、採掘と許可に向けた資金を動員することが重要だ。これはかなりの迅速化が必要で、そうすれば目標達成の可能性がある」と述べた。
市場では、銅、ニッケル、レアアースを含む34種類の原材料の需要の急拡大が予想されている。欧州委員会は、EUが30年に必要とするリチウムの量は20年の18倍、コバルトは5倍になると試算している。