💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

地球の気温上昇、今後5年以内に1.5度超える確率が初めて50%突破=WMO

発行済 2023-05-18 08:43
更新済 2023-05-18 08:45
© Reuters.  国連の世界気象機関(WMO)は5月17日、地球の気温が今後5年で一時的に産業革命前よりも摂氏1.5度超上昇する確率が史上初めて50%を突破したと発表した。2016年9月

[ロンドン 17日 ロイター] - 国連の世界気象機関(WMO)は17日、地球の気温が今後5年で一時的に産業革命前よりも摂氏1.5度超上昇する確率が史上初めて50%を突破したと発表した。

2015年のパリ協定では、地球の平均気温上昇を長期的に産業革命前より1.5度未満に抑えるという目標が合意されている。WMOの発表は、こうした上限目標が破られるわけではない。

ただ英気象局ハドレーセンターの長期予測責任者で、WMOの直近の「グローバル・アニュアル・トゥ・デカドゥル・アップデート」報告書策定に従事したアダム・スカイフ氏は、2027年までに地球の気温が1.5度上昇する確率が66%に上がったことについて「歴史上初めて、気温が1.5度上昇しないよりもする公算が大きくなった」と説明した。昨年の報告書では確率は50%ちょうどだった。

© Reuters.  国連の世界気象機関(WMO)は5月17日、地球の気温が今後5年で一時的に産業革命前よりも摂氏1.5度超上昇する確率が史上初めて50%を突破したと発表した。2016年9月、グリーンランドで撮影されたNASA Oceans Melting Greenlandの提供写真(2023年 ロイター)

同センターのレオン・ハーマソン氏も、上昇幅が1.5度に達するのが一時的としても「そうした年がやってくる頻度が一段と増え、実際の長期的な気候がこの節目にじりじり近づいていることを示すものだ」と指摘した。

こうした事態は、世界各国による温室効果ガス排出量削減に向けた取り組みが十分進展していないという意味合いもある。一方1.5度上昇の確率が高まった理由の1つとして、今後エルニーニョ現象が発生するとの見通しが挙げられる。エルニーニョが起きると、熱帯地域の太平洋の水温が平年よりも上がり、地球の全体を温める。

WMOのターラス事務局長は、エルニーニョと人類の行動に由来する気候変動が組み合わさり、地球の気温は「未踏の領域」に突入すると警鐘を鳴らした。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます