[ヨハネスブルク 18日 ロイター] - 南アフリカの国営電力会社エスコムの幹部は18日、今冬は前例のないレベルの計画停電を実施せざるを得ない恐れがあると述べた。
同国は主に老朽化した石炭火力発電所の頻繁な故障のため、1日10時間を超える計画停電に直面している。冬季に向け暖房の使用が始まると受給ギャップが拡大し、送電網に一段の圧力がかかるとみられている。
エスコム幹部は記者会見で「大変困難な冬になるだろう」と述べた。
これまでは最大6000メガワットの電力削減を求めるステージ6までの実施だったが、この幹部は今冬には最大8000MWの削減を求め停電時間が32時間毎に16時間となるステージ8を実施する可能性があると述べた。
それでも効果が出なければ、送電網の崩壊を防ぐため完全停電に踏み切る可能性もあるという。