[キエフ 21日 ロイター] - ウクライナ軍は21日、ロシア軍が完全に制圧したと主張する東部ドネツク州の激戦地バフムトについて、郊外で進軍しており「戦術的包囲」に近づいていると述べた。
ロシア政府は20日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトを完全に掌握したと発表した。事実であれば、昨年2月にロシアがウクライナに侵攻して以降、最も長く激しかった戦いに終止符が打たれることになる。
一方、ウクライナ軍トップは21日、バフムトの一部をまだ支配しており、状況が変われば市内への進軍が可能になると説明した。
ウクライナ国防省のハンナ・マリャル次官も、ウクライナ軍がバフムトの工業施設やインフラ施設などを防衛していると述べた。
アナリストによると、バフムトには戦略的価値はないが、ロシア政府はバフムトの制圧がドンバス地域の工業地帯へのさらなる進軍の足がかりになると主張している。