[パリ 21日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は21日、モンゴルがエネルギー移行に必要な重要金属をフランスに供給すると発表した。
マクロン氏は広島で開催した主要7カ国首脳会議(G7サミット)出席後にフランスの現役大統領として初めてモンゴルの首都ウランバートルを訪問。モンゴルのフレルスフ大統領との共同会見で「重要金属資源を持つモンゴルから供給を受け、エネルギー主権を協力して強化することを決めた」と表明した。
フレルスフ大統領はフランスを「第三の隣国」と表現。マクロン氏は、モンゴルでウラン鉱山の開発を進めるフランスの原子力企業オラノとの提携が鍵となるとの見方を示した。
モンゴルの輸出の8割近くは中国向けだが、豊富な鉱物資源を持つモンゴルは隣国である中国・ロシア以外にも通商関係を拡大し、欧州とアジアの架け橋となることを目指している。
レアアース(希土類)鉱物は多くのハイテク製品の製造工程に不可欠で、電気自動車、風力タービン、携帯電子端末、マイク、スピーカーなどに使用される。