[北京 23日 ロイター] - 中国を訪問中のオランダのフックストラ副首相兼外相は23日、西側諸国が中国に対し一段と防衛的な姿勢を示す中、オランダにとって自国経済と自国のサイバースペースの保護が優先事項になると述べた。
フックストラ氏は中国の秦剛国務委員兼外相との共同記者会見で「中国が自国の核心的利益を守るように、オランダも自国の核心的利益を守る」と述べた。
その上で、中国国内から実施されている疑いのあるサイバー攻撃や、ジャーナリストに対するものを含むオランダ国内での外国からの干渉に関する報告について、秦氏はオランダの懸念を共有したと述べた。ただ、秦氏と率直な協議を行ったと述べるにとどめ、詳細については明らかにしなかった。
その後オランダ大使館で行った記者会見で、関係が一段と複雑になったとしても経済大国である中国と「積極的」なコンタクトが必要と指摘。中国はオランダにとって優先的なパートナーかとの質問に対し「当然だ」と答えた。
オランダは中国に高度な半導体製造機器を供給しているが、中国に対する半導体輸出を抑制する米国の取り組みに参加して、半導体技術の輸出を制限する姿勢を示している。