[23日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは23日、コモディティー(商品)相場について、投資家のヘッジ解消で穀物や石油などの在庫が前例のない速さで減少しているため、主要経済がリセッション(景気後退)を回避できれば年内に急騰すると予想した。
指標となるS&P・GSCI商品指数は1年間のリターンが30.3%になると予想した。
同社アナリストチームは調査ノートで、コモディティー全般について「最終需要にリセッションの兆候が現れず、供給側で投資が安定していないことがわれわれのような強気派を安心させている」と指摘した。
ゴールドマンによると、景気後退懸念や金利高、世界のモノの供給制約の緩和が資源の在庫削減につながっている。
石油需要については、年末にかけて力強い増加を見込んだ。需要の7割が欧米や中国のサービス部門と関係しており、同部門の回復余地が十分にあることを理由に挙げた。
ただ、ロシア産原油の供給が制裁や価格上限の設定にもかかわらず大幅に減っていないため、相場が引き続き圧迫される可能性もあるとした。
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