[モスクワ 24日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は24日、エネルギー価格が「経済的に正当な」水準に近づいており、ロシアはエネルギー供給に関する義務を引き続き果たしていると述べた。
モスクワで開催されたユーラシア経済連合(EEU)の会議で、欧州のエネルギー不足に関する問題も提起。ベラルーシ、カザフスタン、キルギスの首脳陣に対し「今、エネルギー価格が経済的に正当な水準に近づいていることはありがたいが、いったい誰のせいなのか。西側諸国がロシアからドイツに天然ガスを送る海底パイプライン『ノルドストリーム1』を破壊し、『ノルドストリーム2』(の操業)を開始しなかった」とした。
サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相が23日、来月4日の石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合を控え、今後も空売り筋を「痛めつける」と発言し、空売り筋に注意を促したことで、市場では追加減産観測が高まったが、今回のプーチン大統領による価格に関する発言はOPECプラスの政策方針に直ちに変更がないことを示唆している可能性がある。