[シンガポール 29日 ロイター] - 中国の独立系製油所による燃料油の輸入が大幅に増加している。
主にマレーシアやロシアからの燃料油の今月到着分は230万トンに達する可能性がある。4月は267万トンと10年ぶりの高水準だった。
背景には、独立系製油所の多くが拠点を置く山東省の当局が輸入原油について、ベネズエラ産重質原油と道路舗装用アスファルトの製造に使われる燃料を混ぜた「ビチューメンブレンド」と誤表示される事例を見つけるための検査を強化していることがある。
こうした検査を受け、製油所はビチューメンブレンドの代わりに燃料油を輸入せざるを得ず、燃料油輸入の急増につながっているもようだ。
中国では原油には厳しい輸入枠が適用されており、製油所はこの枠を超えた場合、より安価な燃料油かビチューメンブレンドの輸入に切り替える傾向がある。