[東京 19日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。中国が景気支援策の迅速な実施を表明し、ロシアが供給減の見通しを示したほか、米原油在庫が減少したことが支援材料となった。
0010GMT時点で、北海ブレント先物は0.09ドル(0.1%)高の1バレル=79.72ドル。米WTI先物は横ばいの75.75ドル。
中国国家発展改革委員会(NDRC)は18日、消費を回復・拡大させるための政策を遅滞なく導入すると表明した。
ロシアのエネルギー省は17日、同国の石油輸出量について、8月に計画する日量50万バレルの自主的な削減に伴い、第3・四半期は210万トン減少すると発表した。
ANZリサーチはリポートで「市場全体で需給がさらに逼迫する兆候が見られる中、原油価格が上昇した。ロシアは供給を減らす約束を実行しているようだ」と述べた。
市場関係者によると、米石油協会(API)が18日発表した週間在庫統計では米原油在庫が約80万バレル減となり、ガソリンと留出油の在庫も減少した。