[ロンドン 31日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)の7月原油生産量は日量2734万バレルで、6月から84万バレル減少して2021年9月以来1年10カ月ぶりの低水準になったことが、ロイターが31日公表した調査結果で明らかになった。
サウジアラビアの自主的な減産や、ナイジェリアの輸出ターミナルにおけるトラブルなどが供給抑制につながった。
OPECと非加盟産油国でつくる「OPECプラス」は6月に協調減産の枠組みを来年まで延長することを決め、サウジはその一環として7月の生産量を日量100万バレル削減すると表明した。
ナイジェリアでは、輸出ターミナルで原油漏出の恐れがあるとして英エネルギー大手シェルがフォルカドス原油の積み込み作業を一時停止したことで、生産量が減少した。
アンゴラとナイジェリアはそれぞれ合意した水準まで生産量を引き揚げることができず、OPEC全体の生産量も引き続き目標水準を約100万バレル下回っている。