[シンガポール 1日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。前日に付けた約3カ月ぶりの高値近辺で推移している。減産による世界的な供給逼迫の兆しや米国の旺盛な燃料需要が背景。
0135GMT(日本時間午前10時35分)時点で、北海ブレント先物10月限は0.13ドル(0.15%)安の1バレル=85.30ドル。前日には期近物が4月13日以来の高値で引けていた。
米WTI原油先物は0.11ドル(0.1%)安の81.69ドル。前日終値は4月14日以来の高値だった。
ナショナル・オーストラリア銀行のアナリストはリサーチノートで「原油価格は2023年の最高値を更新する勢いだ」と指摘。「4日に開催される石油輸出国機構(OPEC)の会合が今後の見通しを左右する材料になるだろう。会合ではサウジアラビアが自主減産をさらに1カ月延長する見込みだ」とした。
前日発表された米エネルギー情報局(EIA)のデータによると、燃料需要が5月に日量2078万バレルとなり、2019年8月以来の高水準を記録した。
ガソリン需要も日量911万バレルに増加し、22年6月以来の高水準となった。