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ロシア軍がウクライナ南部の港攻撃、輸出用穀物に被害

発行済 2023-08-03 00:17
更新済 2023-08-03 11:27

[キーウ 2日 ロイター] - ウクライナ南部オデーサ(オデッサ)州の河川港イズマイルが2日、ロシア軍のドローン(無人機)攻撃を受けた。アフリカなどに出荷予定だったウクライナ産穀物に被害が及び、国際穀物価格が一時上昇した。

イズマイルはドナウ川を隔ててルーマニアの対岸にある。港の建物が破壊され、ウクライナ産の穀物を積み込む予定だった船舶数十隻がドナウ川河口で待機した。

ウクライナのクブラコフ副首相はアフリカや中国、イスラエルに出荷予定だった約4万トンの穀物が被害を受けたと述べた。

ロシアが黒海経由の穀物輸出合意から離脱し、黒海の事実上の封鎖を再開して以来、イズマイルからの輸出が主要な代替ルートとなってきた。しかし、ロシアはウクライナの穀物輸出を妨害するために攻撃を強めている。

シカゴ市場の小麦先物価格はイズマイル攻撃のニュースによる供給懸念で一時5%近く上昇。ロシアの輸出好調や同国が穀物合意に復帰する兆しがあることから、その後は下落に転じた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は定例のビデオ演説でロシアが「世界的大惨事」を引き起こすために戦闘を繰り広げていると非難。

クブラコフ副首相はフェイスブックへの投稿で、ドナウ川沿いの港湾インフラが壊滅的な被害を受けたとした。また、今後何年間もウクライナ産穀物を他国産に置き換えることはできないと強調した。

ロシア通信(RIA)は、イズマイルへのロシア軍の攻撃が8回にわたり、石油ターミナルやウクライナ海軍の船舶修理場、外国人雇い兵や軍事装備を収容していた港湾や穀物の施設が打撃を受けたと報じた。

ロイターはこの報道を確認できていない。

オデーサ州のカイパー知事は通信アプリ「テレグラム」への投稿で死傷者の報告はないとした。

民間の船舶追跡データによると、ドナウ川河口では外国籍の船舶数十隻が待機しており、その多くがイズマイルを到着地としている。

*動画を付けて再送します。

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