[北京 3日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は小反発。米原油在庫が大幅に減少したほか、主要産油国が減産を延長する可能性が高いとみられる一方、市場は格付け会社フィッチ・レーティングスによる米国債格下げの影響も注視している。
0001GMT(日本時間午前9時01分)時点で、北海ブレント先物は0.27ドル(0.32%)高の1バレル=83.47ドル。米WTI先物は0.29ドル(0.36%)高の79.78ドル。
2日の取引ではフィッチの格下げを受けたリスク回避の動きから2%下落していた。
全体として弱気ムードが漂う中でも、供給逼迫が引き続き原油価格の支援材料となっている。
米エネルギー情報局(EIA)が2日発表した週間石油在庫統計は原油在庫が1700万バレルの記録的な減少となった。減少幅はロイターがまとめたアナリスト予想(140万バレル)を大幅に上回った。
複数の関係筋によると、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成するOPECプラスは、4日の合同閣僚監視委員会(JMMC)で生産方針を修正する可能性は低い。また、アナリストらはサウジアラビアが日量100万バレルの自主減産を9月まで延長するとみている。