[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリアのファレル貿易相は2日、同国産大麦に課せられた関税を巡る中国との紛争が数日内に解決されることを期待していると述べた。
ファレル氏は豪ABCテレビとのインタビューで、「われわれは、中国が豪州産大麦の関税制度を迅速に見直であろうことを根拠に、世界貿易機関(WTO)での紛争処理手続きを停止した」と説明。
その上で「見直し期限は来週に迫っている。数日内に中国が前向きな決定を下すと期待している」と語った。
中国は2020年、豪州産大麦に対し5年間、合計80.5%の関税を課した。これを受け豪州政府は中国をWTOに提訴。紛争解決手続きにおけるパネルが設置された。
豪州政府は今年4月11日、中国が迅速な関税見直しを進めると表明したことを受け、審理を3カ月間停止することに同意した。
中国は先月、期限を1カ月延長するよう要請。新たな期限は今月11日となっている。