ドル/円
午後3時現在 96.79/84 1.4134/38 136.83/88
正午現在 96.72/74 1.4135/39 136.68/76
午前9時現在 97.01/03 1.4127/32 137.03/14
NY17時現在 97.09/14 1.4144/47 137.32/39
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[東京 11日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5
時時点から下落し96円後半で取引されている。アジア時間の取引では中国で発表された
経済指標が事前予想を下回り、中国株が一時マイナス圏へ下落したことをきっかけに、前
週末に下落した円の買い戻しが進んだ。ドルは一時96.55円まで下落した。
この日の取引では円が全般に堅調。ドル/円が7日につけた2カ月ぶり高値から1円を
超える下げとなる96円半ばまで下落したほか、ユーロ/円は朝方の高値137円前半か
ら136.45円まで、豪ドル/円
きっかけとなったのは中国の経済指標。7月鉱工業生産や都市部の固定資産投資が事前
予想ほど伸びず、上海総合指数<.SSEC>が一時、前日比マイナス圏へ下落したことを受け
て円の買い戻しが進んだ。前週末の急騰後、ドル/円の上値が伸びないことで、これまで
買い上がってきた向きが「下値に(損失確定の売り戻しに動く)ストップロスを入れ始め、
次第にそれを巻き込んだ」(都銀)という。クロス円では、ユーロ建て債の償還に絡む
円転需要の高まりを指摘する声もあった。
ユーロ/円の下げを受けてユーロ/ドルも1.41ドル前半で上値の重い展開となった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、前週につけた8カ月ぶりの高値から調整が
入りやすい中、対円でのユーロ売りが波及したという。予想を大きく上回る米雇用統計以
降、一部海外ファンドの間で「ドルに強気な参加者が出始めている」(外銀)ことも一因
となった。
日銀はきょうの金融政策決定会合で、政策金利を0.1%前後に据え置くことを全員一
致で決めた。声明で景気の現状は「下げ止まっている」との判断を維持した。為替市場の
反応は「ほとんどなかった」(別の都銀)という。
英ポンドはアジア時間も軟調。英テレグラフ紙が10日、イングランド銀行(英中央銀
行)が12日に発表するインフレ報告について、成長率予測を下方修正し、債務デフレに
陥るリスクを指摘すると報じたことが下げのきっかけとの声が上がっている。
<北欧2国の格下げで欧州新興国リスクじわり再燃、スウェーデンなど下落>
市場では、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が10日にエストニアとラトビ
アのソブリン格付けを1段階引き下げたことが、東欧を含む欧州新興国に対する懸念の再
燃につながる可能性があるとして、関心を集めている。バルト諸国にはスウェーデンなど
ノルディック諸国の銀行が積極的に融資を拡大してきた経緯があることから、前日海外市
場の取引ではスウェーデンクローナ
国際通貨基金(IMF)の融資などによって、景気減速の著かった東欧各国のリスクは
低下してきたとされていたが、「バルト諸国にリスクが依然として存在していることがあ
らためて明らかになった」(別の外銀)という。新興国のソブリンリスクは、問題が大き
くなればメジャー通貨に影響を与える可能性もある。
(ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)
(shinji.kitamura@thomsonreuters.com;03―6441―1791;ロイターメッ
セージング:shinji.kitamura.reuters.com@reuters.net)
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