[マニラ 27日 ロイター] - 米海軍第7艦隊のカール・トーマス司令官は27日、南シナ海で中国海警局の船がフィリピンの船に放水銃を発射した事案に触れ、中国の「攻撃的行動」に対抗し、制止する必要があるとの見解を示した。
トーマス司令官は、南シナ海で米国とフィリピンが「共通の課題」に直面しているとし、第7艦隊が「ここにいるのには理由がある」と述べてフィリピンへの支援を確約した。
「グレーゾーンで活動する人に立ち向かう必要がある。相手が少しずつ力を拡大し、押し進んできたら押し返すために航行し、活動しなればならない」とロイターに述べた。
中国海景局の船は今月5日、南シナ海のフィリピン軍拠点に物資を輸送していた同国船に放水銃を発射した。トーマス司令官は「攻撃的行動の最たる例だ」と非難した。
米軍による支援の余地を探るため、フィリピン西方軍司令官のアルベルト・カルロス中将と協議したことも明らかにした。