[北京 5日 ロイター] - 中国の王毅外相は、巨大経済圏構想「一帯一路」の下でイタリアとの協力が有意義な結果をもたらしているとの認識を示し、高品質のイタリア製品が中国に多く入ってきていると指摘した。
一方、イタリアは一帯一路に懐疑的な見方を示している。
王氏は4日、訪中しているイタリアのタヤーニ副首相兼外相と会談。中国外務省が5日公表した会談要旨によると、王氏は「古代のシルクロードから受け継いだ千年の友好関係が続いている」とタヤーニ氏に語った。
過去5年間で、中国とイタリアの貿易額は500億ドルから800億ドル近くに増加し、イタリアの対中輸出は約30%拡大したとも述べた。
イタリアは2019年に西側の主要国で初めて一帯一路に参加した。しかしここ数カ月、効果を疑問視する声を上げており、タヤーニ氏は訪中前の2日、「期待した成果をもたらさなかった」と語っていた。
一帯一路に関する協定は24年3月に期限を迎える。今年末までに離脱を表明しなければ、自動的に5年間延長される。