Michelle Nichols
[7日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は7日、ロシアに黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意に復帰してもらうため、ロシア産の穀物・肥料の輸出状況改善に向けて「積極的な働きかけをしている」と明らかにした。
ロシアは今年7月に穀物輸出合意を離脱。自国産の穀物・肥料の輸出正常化の履行などを合意復帰の条件としている。グテレス氏が先週、ロシアのラブロフ外相に送った書簡で示した幾つかの提案についても前向きな反応は示していない。
こうした中で東アジアサミット(EAS)に出席中のグテレス氏は記者団に「相互保証の仕組みを創設する必要があるとわれわれは考えている」と語り、ロシアが今なお抱える問題を克服できるという保証と同時に、穀物輸出合意を復活させられるという保証を確立しなければならないと説明した。
一方でグテレス氏は「われわれが直面している困難は、ロシアがウクライナ側の港湾施設や穀物貯蔵庫を爆撃し、双方の誠意を獲得することがどんどん難しくなっているという点にある」と課題を指摘した。