[モスクワ 13日 ロイター] - ロシアの原油生産量は、今年は5億2700万トン(日量1054万バレル)となり、2022年の水準から1.5%減少する見通し。イズベスチヤ紙が13日、シュルギノフ・エネルギー相の発言として報じた。
ロシアはウクライナ侵攻以来、生産・輸出情報を含む主要なエネルギーデータの公表を停止または延期。アナリストらは、世界の供給状況の監視や市場分析が困難になっていると指摘している。
ロシアは3月以降、原油市場の均衡を図るため、生産量を日量50万バレル(全体の生産量の約5%に相当)削減する意向を示しており、原油輸出も年末まで30万バレル削減するとしている。サウジアラビアも年末まで生産量を100万バレル自主的に削減する方針だ。
シュルギノフ氏はインタビューで、生産量に満足しているかとの質問に「(エネルギー市場に)バランスをもたらす他の国々との協力を考慮しなければならない」と回答。「生産国も消費国もそれを必要としている。これは合意された決定で、満足している」と述べた。
天然ガス生産量については、22年の6720億立方メートルから23年には6420億立方メートルに減少する見通しとした。