[13日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ・グローバル・リサーチのアナリストは12日付のリポートで、北海ブレント価格が年内に1バレル=100ドルを超える可能性があるとの見方を示した。
石油輸出国機構(OPEC)プラスが年末まで現在の減産を維持し、アジアの需要も旺盛なことが背景。
13日時点の価格は1バレル=93ドル前後。
アジアが世界のエネルギー需要の伸びを主導しており、中国が引き続き石油備蓄を増やしているという。
サウジアラビアとロシアは先週、自主減産を年末まで延長する方針を示した。
同社は、ロシアとイランに対する制裁でインドの製油所が利益を得ているとも指摘。安価な原油を調達し、欧州に高値で石油製品を販売しているとの見方を示した。
ただ、中期的にはインドなどアジア全域で電気自動車(EV)の販売が増える見通し。このため、中国とインドが国内で消費できない余剰石油製品を輸出し、アジア太平洋の石油製品市場の均衡が近く崩れる可能性があるという。