Sudarshan Varadhan
[シンガポール 15日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇し、10カ月ぶり高値を付けた。中国人民銀行(中央銀行)による銀行預金準備率引き下げや、主要国の利上げが終了に近づきつつあるとの期待が支援材料となった。
0027GMT(日本時間午前9時27分)時点で北海ブレント先物は0.46ドル(0.5%)高の1バレル=94.16ドル、米WTI先物は0.6%高の90.74ドル。いずれも昨年11月以来の高値となっている。
中国人民銀行は14日、銀行預金準備率を0.25%引き下げると発表した。15日から実施する。
供給逼迫を巡る懸念や米連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置くとの観測、欧州中央銀行(ECB)が利上げ打ち止めの可能性を示唆したことを背景に、原油価格は3週連続で上昇する見通し。