Nia Williams Rod Nickel
[カルガリー(加アルバータ州 18日 ロイター] - サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は18日、国際エネルギー市場の変動を抑制するために規制を軽微にする必要があるとの考えを示し、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の供給削減を擁護した。
アブドルアジズ氏はカナダで開催されている世界石油会議で、中国の需要、欧州の成長、インフレに対処するための各国中央銀行の措置など、先行きが不透明な状況が続いていると述べた。また、需給予測は常に信頼できるものではないと指摘した。
このほか、サウジには水素などのクリーン・エネルギー源の生産、取引を行う意欲があるとし、投資家などとのパートナーシップが必要になっているとの考えを示した。
原油価格が上昇基調にある中、サウジは今月5日、ロシアと共に現行の自主的な原油供給制限を年末まで延長すると発表。合計で日量130万バレルの供給を年末まで削減する。
世界石油会議はカナダの原油生産の中心地であるアルバータ州のカルガリーで5日間にわたり開催される。