[ストックホルム 20日 ロイター] - スウェーデン検察当局は20日、ロイターに対し、天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」で昨年確認された破壊について、捜査は慎重な段階にあり、年内に起訴するかどうか決定する意向を示した。
ロシアからバルト海経由でドイツに天然ガスを運ぶ「ノルドストリーム1」と、新設された「2」で昨年9月、原因不明の爆発が起きた。
爆発は、スウェーデンとデンマークの排他的経済水域(EEZ)で発生。両国は、まだ責任の所存を明確にしていなが、意図的に爆破されたと主張している。
検察当局はロイターとのインタビューで、「近く捜査が終了することを望んでいるが、まだやることが多く、今後4週間に進展することは何もない」と説明。「結論を出すというのは、捜査を終了するか、誰かを起訴する決定を下すことを意味する」と述べ、年内に結論を出すことを目指すと明らかにした。
また、ドイツ当局と連携していると語ったが、機密保持のため詳細は明かさなかった。
ドイツは、捜査当局が1月にパイプライン爆破に使用された爆発物の輸送に使われた可能性がある船舶を調査したと説明した。独メディアは、ウクライナの小規模グループか親ウクライナの団体が船を使用した可能性があると報じていた。