*この記事は26日に配信しました。
1505GMT 24日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
25日終値 前営業日終値
株 FT100 6001.20(+81.22) 5919.98
クセトラDAX 7185.17(+54.67) 7130.50
金 現物午後値決め 1402.50 1411.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 98.845 (+0.005) 0.518(0.521)
独連邦債2年物 1.545(1.552)
独連邦債10年物(3月限) 124.24 (‐0.17) 3.152(3.137)
独連邦債30年物 3.605(3.602)
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<為替> ドルが対ユーロで反発。サウジアラビアが原油増産を明らかにしたことを
受けた原油価格の下落がドルを支援した。
現在は、原油安・ドル高の構図になっているとみられるものの、一部アナリストの間で
は、中東の反政府デモが収拾のつかない状態に陥れば、原油とドル相場の相関関係は弱ま
り、ドルは上昇する可能性があるとみられている。
ドルは、対スイスフランで前日つけた過去最安値から戻した。
一方、ドルはカナダドルに対して3年ぶり安値に下落。高止まりしている原油相場がカ
ナダドルに好材料となった。
<株式> ロンドン株式市場は反発。鉱山株や銀行株を中心に上昇した。この日は技術
的な障害により取引開始が4時間以上遅れた。
取引開始はGMT1215(日本時間午後9時15分)となった。ロンドン証券取引所
(LSE)
中東・北アフリカ情勢の緊迫をめぐる懸念が和らいだことから、このところ大きく値を
下げていた鉱山株<.FTNMX1770>が上昇した。ロンミン
銀行株<.FTNMX8350>も上昇し、28日に決算発表を控えたHSBC
高。
一方、ロイズ・バンキング・グループ
決算でアイルランド関連の不良資産が40億ポンドとなったことや、今年は利ザヤ改善が
見込めないと見通しを示したことが嫌気された。
欧州株式市場は5日ぶりに反発。原油価格の上昇が一服したことで、インフレ懸念が
後退した。また、企業の好決算をはやした買いが入った。
好決算や力強い業績見通しを手がかりに、仏建材グループのサンゴバン
5.5%高、独フォルクスワーゲン(VW)
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は13.99ポイント(1.22%)
高の1159.60。ただ、リビア政情不安を背景に、週足では前年7月以来の大幅な下
げを記録した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は35.89ポイント(1.22%)高
の2985.02。
サウジアラビアの原油増産に関するニュースは、相場の押し上げ材料となった。石油業
界関係筋がロイターに明らかにしたところによると、サウジアラビアは原油生産を日量
70万バレル以上拡大し、同900万バレル以上に引き上げた。
同ニュースを受け、原油価格は2年半ぶり高値から下落し、安定的に推移。インフレ懸
念も一部緩和された。
この動きを反映し、投資家の不安心理を示すVDAX─NEWボラティリティ指数
<.V1XI>は5.7%低下した。
個別銘柄では、英ロイズ・バンキング・グループ
算は黒字転換したものの、今年の利ザヤ改善は見込めないとの見通しを示したことや、ア
イルランド関連の不良資産が40億ポンド(65億ドル)となったことが嫌気された。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が下落。原油価格が高値から押し戻されるなか、リスク選
好がやや回復した。ただ中東情勢の緊張を背景に、一方的な売りとはならなかった。
石油業界関係筋はこの日、ロイターに対し、サウジアラビアが原油生産を日量70万バ
レル以上拡大し、同900万バレル以上に引き上げたと明らかにした。こうしたことなど
をきっかけに、原油価格
ラボバンクのストラテジスト、リチャード・マグワイア氏は「リビアでの混乱が他の中
東地域に波及した場合、独連邦債は当然、安全資産として買われるだろう」と述べた。
独連邦債10年物利回り
3.143%。同2年物利回り
独連邦債先物
ポルトガル首相府はこの日、ソクラテス首相とドイツのメルケル首相が3月2日にベル
リンで欧州金融安定ファシリティー(EFSF)について協議することを明らかにした。
メルケル首相が周辺国支援をめぐり、どこまで強気の姿勢を示すことができるのか、翌
週の欧州首脳の発言が注目されている。3月3日に開かれる欧州中央銀行(ECB)理事
会やその後のトリシェ総裁発言も焦点となる。
2・10年物の独連邦債利回り格差は1bp拡大の170bp。依然昨年11月末以来
の低水準近くで推移している。
[東京 26日 ロイター]