Laura Sanicola
[29日 ロイター] - 29日の米国時間の原油先物は、マクロ経済上の懸念要因のほか、利食い売りが重しとなり下落した。ただ、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の減産で世界的な供給が減少したことで、7─9月期としては約30%上昇した。
清算値は、この日に期日を迎える北海ブレント先物11月限が0.07ドル安の1バレル=95.31ドル。ただ、週間では約2.2%上昇したほか、第3・四半期としては27%上昇した。
12月限は0.90ドル安の92.20ドル。
米WTI先物は0.92ドル安の90.97ドル。週間では1%、四半期では29%、それぞれ上昇した。
原油先物が1バレル=100ドルに迫る中、市場ではマクロ経済上の懸念を踏まえた利食い売りが出ている。ニューヨークのアゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏は「米原油先物はこれまで注目を一身に集めてきたが、きょうはその輝きを失っている」と語った。