Stephanie Kelly
[8日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は反発している。ただ、週間では約6%安の水準で、前日付けた6カ月ぶりの安値からの戻りは限定的。アジアのエネルギー需要減退懸念や米原油生産の高止まりが響いている。
北海ブレント先物は0136GMT(日本時間午前10時36分)時点で0.68ドル(0.9%)高の1バレル=74.73ドル。米WTI先物は0.64ドル(0.9%)高の69.98ドルとなった。
両指標とも前日は6月下旬以来の安値に沈んだ。どちらも期近の価格が6カ月先の限月よりも安くなる「コンタンゴ(順ざや)」に反転しており、市場参加者は原油市場が供給過多に陥った可能性を映すシグナルだとしている。
中国経済を巡る懸念が今週の相場下落を招いた。
中国税関総署が7日発表した11月の原油輸入は前年同月比9.2%減少。高水準の在庫、弱い経済指標、独立系製油所の注文鈍化を受けて需要が弱まった。
インドでは11月の燃料消費量が前月付けた4カ月ぶりの高水準から減少した。
一方、米エネルギー情報局が6日発表したデータによると、産油量は過去最高に近い水準を維持している。