Shariq Khan
[ベンガルール 19日 ロイター] - 米国時間の原油先物は約1ドル上昇した。イエメンのイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」による紅海での船舶攻撃で海上貿易が混乱し、船舶の迂回を余儀なくされる企業が増えたことを受けた。
清算値は、北海ブレント先物が1.28ドル(1.6%)上昇の79.23ドルと12月1日以来の高値を付けた。米WTI先物1月限は0.97ドル(1.3%)上昇の1バレル=73.44ドルと2週間超ぶりの高値となった。
オースティン米国防長官は19日、フーシ派による船舶への攻撃が相次いでいることを受け、紅海における商船の安全確保に向けた多国間の取り組みを発表。一方、フーシ派の幹部はこれに対抗し、イスラエル関連の標的を攻撃し続けると表明した。
シティ・インデックスのシニアアナリスト、フィオナ・シンコッタ氏は、フーシ派による攻撃がいつまで続くのか分からず「市場を不安にさせている」と指摘。多国間の取り組みが発表されたが、「主要な開運会社はまだ距離を置いている」とした。